富士山にて

ベーシストのブログ

嫌いの話

皆さんには「嫌いなもの」はありますか?無い?嘘ついてんじゃねぇぞハゲ。ストレスだなんだって若者がぽんぽん電車に飛び込んでる世の中だぞ。一つくらいあるでしょ。

一応僕はバンドやってて、部活も音楽系の部活に入ってる。音楽は好きだ。それでも嫌いなバンドが出来てしまった。「flumpool」だ。

先に言っておくと、「音楽性が嫌い」「ファンが嫌い」といった内容ではない。まったく。不快に思わないで。曲は嫌いじゃないよ。君に届けしか知らないけどね。


事のきっかけは部活だ。演奏する曲を決めるときに、誰の意見だったかは覚えてないがflumpoolの「君に届け」を演奏をすることになった。
僕はそのときベースを演奏したいと先輩及び顧問の先生に言った。しかし、一年生であった僕の希望は通ることはなく、僕はメロディパートを演奏することになった。

話は変わるが、この部活はアコギを使用したアンサンブルとなっていた。要するにメロディとバッキングをすべてアコギで演奏するというものだ。しかしそんなのは建前で、普通にドラムも使うしベースも使う。やる曲によってはシンセまで使う。
僕は入学と同時にベースを買って、とにかくベースが弾きたかった。それゆえに僕はベースの演奏を希望した。

このとき、部活が嫌いになった。先輩、同級生、顧問の先生、そして「演奏曲」。だから僕はflumpoolが嫌いになった。

今では僕に求められている「黙って任されたパートを言われた通りに弾く」という役割を自覚したので好きも嫌いもないのだが、それでもflumpoolは嫌いなままだ。

僕のflumpool嫌いには、音楽はまったく関係ない。そう思うと、「このバンド、ボーカルがブスだから嫌い」とか「ベースの動きが気持ち悪いから嫌い」とか「雰囲気が受け付けない。新興宗教みたい。」なんてのも、別におかしな話では無い。

音楽じゃなくてもそうだ。例えばクラスの女子が言っている「生理的に無理」や「キモい」とかを突き詰めても明確な理由は出てこないだろう。

「なんとなく嫌い」。これが理由として機能してしまうんだな。

この先も僕はきっとflumpoolは嫌いなままだし、なんとなく嫌いなものも増えてくと思う。しかし、それをもったいないとも思う。

いい方法は無いものかな。